昨日の八重の桜は、薩長の密約というタイトルだったので、薩摩と長州がどれだけいろいろなやり取りをするのかなと思って、見ていましたが、時間にして数分ですかね。あっさりかわされてしまった観もあり、肩透かしをされた感じです。
前に八重の基礎知識的なコンテンツとして、
http://my-tsurezure-story.blogspot.jp/2013/04/blog-post_11.html
こちらの記事で薩長同盟の事をこれでもかと書いたのですが、昨日の八重の桜では薩摩と長州は、土佐の浪士の仲介で同盟を組んだというような事が描かれました。本来であれば、坂本龍馬が仲介としないとダメなのですが、龍馬を使っちゃうとそれなりの俳優を使わないとダメなので、コスパが悪かったんでしょうか。
昨日の八重の桜は、マイナスの突っ込みどころが多かったです。特に、会津と新撰組が睨み合うところが多かった。ただ、これは組織的にありえない。つまり、新撰組は元々は藩に所属できない集団です。それは何故かといえば、彼らが浪人集団だからです。そういう状況なので、彼らは信用力のあるところを背景にしたがっていてたという経緯があります。そこを近藤や土方が必死で探し回して、会津藩お預かりという形になり、新撰組もこれではくがついたわけです。
あとは、徳重聡が演じる大久保もいまいち。まず、公卿に凄んでいる場面がありましたが、身分的に自分の殿様よりも位が高いので、そういうぞんざいな事ができるはずがないのです。そもそも昔の西郷さんにしても、大久保さんにしても、お行儀の良さには定評がありましたから、そういうことをしません。こういう見た目のかっこいい人が、こういう役をやると、大根役者のくせにかっこ付けるから、本人や関係者が思っている以上にカッコ悪いんです。
ちなみに篤姫の時は原田泰造が大久保を演じましたが、とても良かった。
ちなみに現実の大久保はこんな感じ。
後、気に入らないのは、中村獅童の佐川官兵衛。
この人が演技すると、マンガチックになっていかんね。佐川官兵衛という人は、大変な武人でしたが、どちらからといえば、ああいう人を怒鳴ったりする高圧的な人じゃなくて、人格者だったということを聞いている。こういう人の真骨頂は、下のものが人柄を慕って、この人のためだったら死んでもいいというようなところなのですが、中村獅童の佐川官兵衛は、いつも吠えているか、しかめっ面をしてるかどちらか。これだと、平清盛と変わらない。こういうのは、前で失敗してるんだから、直すべきだと僕は思いますね。