もともとモテキの映画版は、テレビ東京の深夜に放映されていたいわゆる視聴率をある意味無視したけど、ストーリー的な面白さと実は出演している役者が実力があったということもあって、密かにブレイクしたという背景があります。
このモテキは、主人公の藤本幸世は金無し夢無し女無しという冴えない31歳セカンド童貞。その藤本幸世がいきなり女の子にもてはじめるというストーリーで、それが延々と続くのですが、このドラマ編では、実は若手俳優女優のなかなかすごい人たちが出ていたのです。
主役の森山未來君は、今までもいろいろな作品にでているけど、僕的にはNHKの刑事ドラマで「リミット-刑事の現場2」という実に破滅的な内容のドラマに出ていて、森山くんは結構ヒステリックな刑事役をやっていて実にイメージが悪かったのです。誰が書いたドラマかなと思ってみたら、遊川和彦笑。この人はどうしょうもない。どうして受けるのかわからん。
ところが、モテキのドラマ版をビデオで見たら、これがすごく面白いし、僕ももてない君だったので、気持ちが入ってしまった。しかも冒頭に書いたように出ている人たちでその後開花する人が何人かいるのです。
サブカル系のカメラマンアシスタント役の満島ひかり。いまや満島ひかりは、大変な女優になってしまったけど、この時も良い味をだしていた。さすがという感じです。
主人公が唯一好きになるOL役の松本莉緒は、必要性のないキャストで、このドラマでは唯一不要な人でした。演技も下手だし、そもそもちっともきれいじゃないし。まー僕のタイプでもないということもあるのですが笑
で、このドラマの評判が良くて、映画化したら、22億円の売上という大ヒット。僕もiTunesでレンタルをしたけど、面白い。映画の方はメインとなる女優は、少し予算があるので、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子。絡みがあるのは、長澤まさみと麻生久美子でこの二人が実に良い味を出しているのです。
もともと演技力にはとても評価が高い麻生久美子は、さすがという感じです。主人公よりも年上で、一人カラオケが好きなさびしきOL。しかも、男にも弱くて、まー、男で駄目になるタイプで、いわゆるうざい女を見事に演じているのですよ。特に主人公にあなたのために努力するから捨てないで欲しいと号泣するさまは、いややな〜思いながら見てました。サイトでのインタビューで可哀想にと思いながら麻生さんは演じていたんだそうです。
この映画での長澤まさみは、本当にかわいい。彼女に対してどうしていいのか右往左往する森山未來くんの演技も素晴らしい。この人はコメディ、すごく向いてるね。長澤まさみに関しては、とにかく表面上は屈託がなく、実はかなり影があったりするという役で、これは男は好きになっちゃうと思って見てました。僕もこんな子が目の前に現れて、映画のような動きになったら、この人とつきあいたなあとおもったね。それほどこの映画での長澤まさみは圧倒的な存在感があります。
映画自体はすごく面白い。また、森山未來が実はダンスがすごく上手なのです。
ちなみにiTunesでもレンタル及び購入は可能で、iPadユーザーはぜひこちらで映画を見てみると、iPadユーザーで良かったなときっと思います。