ただ、今回のこの件について、多くの人が反対をしているけれども、自民党でも特に右の位置にいる安倍さんが政権を握れば、こういう事態になることは大方予想が出来ました。しかも、石破さんは有名な防衛オタクでもあり、こういう強行的な対応は当然やるであろうということは、分かる人は分かっていたと思うのです。
実際に安倍人脈というものを日経新聞とかでも見ると、民間でもおもいっきり右にいるような人たちばかりがいて、これはどうなのかと正直に思うわけです。そもそも、安倍さんは岸信介元総理の孫であり、岸さんこの人自身がA級戦犯でありながら、国政のトップに入ったということは、もともとCIAとの裏取引があったからだとまで言われているほど、アメリカの言いなりになる人物でしたから、当然安倍さんはDNA的にその血筋を引いてる。
結局日本が戦争に負けた、特にアメリカに大負けしたということが、その後の日本への影響力が大きくなったということであり、アメリカの言うことを聞けば、長期政権の保証はされるけれども、アメリカに歯向かったりすれば、その政権は長続きしないというのが、この国の政治でもあります。
僕が世の中の動きがわかるようになってから、日本の長期政権となったのは、中曽根と小泉両内閣であり、中曽根はレーガン大統領と、小泉はブッシュ大統領との蜜月関係があることで長期の政権を維持することが出来ました。一番わかり易いのは小泉総理で、彼の郵政の民営化という政策は、日本の郵貯マネーをアメリカに開放するというものでした。これによってアメリカの金融立国の一助になるということもあって、ブッシュさんは小泉さんを不必要なまでに持ち上げた。
今回の安倍さんもきっとアメリカの国防筋かCIA筋から、安全保障の強化をしてくれということを言われてたんだと思いますね。その証拠に読売新聞や日本テレビのみが今回の強行採決において「強行」という文字を省いたということでもわかる。つまり、読売新聞が今回の政府の措置には全く反対しないということであり、これは読売新聞の中興の祖でもあった正力松太郎がCIAの手先であったということからも、その伝統があるし、現在のナベツネ自体が、中曽根との関係をいいことにやり放題であるということからも、いかにアメリカがバックに居ると強いということが、よーくわかります。
その傲慢な自公政権に対して、民主党と言った野党、読売、産経を除いたマスコミ、その他様々な団体が、こんな危険な法律を作りやがってと大変怒っているのです。それは僕も実に不愉快な思いをもっています。
ただ、ちょっと待てよと言いたい。それはこの自民党政権を作ったのは、自民党に投票した我々国民だし、せっかく我々が政権に着かしてあげたのに、全く政治らしい政治が出来ず、絶えず内紛を繰り広げた民主党に最大の責任があるんじゃないのということですよ。民主党がしっかり政治をやってくれていれば、国民は自民党を支持することはなかったし、政権交代することもなかった。
また、民主党政権の時は、最初は読売と産経が政権攻撃をしていましたが、鳩山、菅両内閣の失政につぐ失政をするようになってから、NHKと日経以外のマスコミの民主党叩きがおこり、それは異常な感じがしたのです。そういうマスコミの政権批判ということもあって、民主党の支持率はどんどん下がって行った。確かに鳩山、菅両内閣は確かにひどかったけど、野田さんはよくやっていたと思いますけどね。
ただ、民主党政権の3年間はマニフェストは実行できない、マニフェストに乗ってないことをやろうとするわ、しかも小沢さんグループが足を引っ張ったり、内紛がずっとおきて、トップの人達はその人達を抑えることも出来ず、しかも、マスコミにも袋叩きとなれば、人心は離れますわな。愛想がつくということです。
その後安倍政権が成立し、支持率も高く、その支持率の高さをいいことに自民党は暴慢なことを始めた。それに対していくら文句を言っても、政権を取らせたのは我々国民だし、その辺りの責任は我々のところに返ってくる。
しかも、いみじくも菅内閣の官房副長官だった福山哲郎が参議院の委員会でも大騒ぎしていましたし、ご自身のブログで、
http://www.fukuyama.gr.jp/diary/2013/12/07/9496/
そして、なんとか政権を奪還して、まずは、この稀代の悪法を改正していく準備を始めたいと思います。と言ってますが、まあ、もう民主党は自民党の受け皿にはなりえないでしょうね。力なんて貸せない。僕は自民党なんて昔から大嫌いだったけど、結局その受け皿になり得る政党がないというのは、これは悲しむべきことです。
約50年間、秘密だった核の密約を明らかにしたように、我々の新たな使命が1つ加わったということだと思います。
国民の皆様も、ぜひ引き続き監視の目をゆるめることなく、あきらめることなく、力を貸して頂きたいと思います。
悔しいです。無念です。