2013年4月30日火曜日

猪瀬直樹の暴言

昨日からニュースで猪瀬直樹東京都知事が、オリンピック候補地であるトルコを揶揄した発言が世界中を巡った。内容としては、イスラムというのが共有しているのはアラーだけであり、後は常に喧嘩ばかりしているというもので、これをニューヨーク・タイムズが報じた。

僕は先の都知事選挙には宇都宮さんに投票したし、宇都宮さんが当選するものだと思ってました。何故なら、彼の履歴を調べてもらえばわかりますが、いわゆる弱者の味方としてこれだけ実績のある人はいないからです。落選したという報道を見た時、実に落胆をしました。宇都宮さんは、推されて日弁連会長になった人ですから。

その宇都宮さんは、オリンピックの招致の見直しを言明してました。猪瀬直樹は当然のごとく石原都政の副知事ということもあり、当然オリンピック招致に動き、ジョギングをすることでオリンピックに対して熱心だぞということをアピールというパフォーマンスまで演じている。

僕は実に不思議なのですが、どうしてこうまで石原慎太郎が何年も都民に支持されたのかわからない。しかも、猪瀬はこの石原を引き継いでいて、それを都民は支持した。ところが、石原という人は国会議員としても全く実績はないし、都知事としても銀行も含めて失政ばかり。どうしてこんな実務能力のない男を支持したんだろうか。

この男のダメなところは、

  • 政治家として能力がないということ
  • 傲慢であるということ

であり、この資質自体が政治家として全くダメだ。都民は知っているかどうかわからないけど、オリンピックだってこの準備だけ150億円をドブに捨ててるのですよ。これは前回のオリンピック候補地の選挙で負けたので、このお金は無駄金なのです。その150億円はもちろん石原のポケットマネーではなく、東京都の税金。こんな失政をした石原は、都知事を投げ出して、国政に参じて、安倍総理に対して君付けして自分を大物に見せるようにしているところも情けない。僕も安倍は嫌いだけど、それでも日本の総理に対して君付けをするのが、実はいかに自分を小さく見させているのかわかってない。民主党の渡部恒三が、よく民主党の総理や小沢一郎を君付けしていたけど、すごくみっともないと思われているのがわからない。自己肥大は実にみっともないのです。

そういう傲慢な男の後を引き継いだのが猪瀬直樹であり、作家としての彼を僕はきらいじゃないけど、社会性がないというのは最初からわかっていた。そして、今回の発言。もう一度振り返ってみると、

都知事「イスラム国けんかばかり」 五輪招致規範抵触か

五輪招致規範というのは、オリンピック候補地を批判などしてはいけないというもの。これに対して猪瀬発言は

  • 競技者にとって一番いい場所はどこか。インフラが整っておらず、洗練された設備もない二つの国と比べて下さい
  • イスラム諸国が共有しているのはアラー(神)だけで、お互いにけんかばかりしている。そして、階級がある
  • トルコの人々が長生きしたいなら、日本のような文化を持つべきだ

というもの。

これに対して、猪瀬は発言をしなかったのですが、その後真意は伝わってないといい、IOCも都知事の真意がわからないので、ヒアリングをしたいという、実に心の広い態度を示した。
その猪瀬発言に対してニューヨーク・タイムズの記者は
米紙「記事に絶対の自信」 五輪招致巡る都知事の反論に
記事を引用すると、

【ニューヨーク=中井大助】2020年の夏季五輪招致に関する猪瀬直樹・東京都知事の発言を掲載したニューヨーク・タイムズの記事で、猪瀬知事が「真意が正しく伝わっていない」と反論したことに対し、同紙のジェイソン・スタルマン・スポーツ・エディターは29日、「記事の取材に絶対の自信を持っている」とコメントした。
 スタルマン氏によると、インタビューをした記者は2人とも日本語を話すうえ、猪瀬知事はインタビューのために自ら通訳を用意した。記事で引用した言葉はその通訳が話した内容で、録音もされているという。

ということで、僕もニューヨーク・タイムズの記者の意見が正しいと思う。猪瀬はその後Facebookで反論している。おそらくマスコミが大騒ぎをしたので、焦ったんだと思う。


Googleのブログ検索で「猪瀬 イスラム」で検索すると、昨日報道されたニュースにもかかわらず、なんと2万件という検索結果。
猪瀬は焦ってるだろうね。これで東京へのオリンピック招致が失敗したら、確実のこの人のせいになるし、どういう活動をこれからするのか注目です。ちなみに僕は都民として大反対ですから、トルコでオリンピックをやって貰いたい。

しかし、インターネット時代は怖いね。ソーシャルメディアですぐにいろいろなことが伝わる。ブランドを意識しないとだめです。