あとは、松平容保が朝廷を敬うけれども、もし仮に誰かが攻めてきたら戦うという表明をしました。結局武士が負けっぱなしというわけにはいかないという、武士の辛さがかいま見えた部分でもあります。これから会津にとっては悲劇が続きますということは、このブログでもさんざん書いて来ました。いくら八重が会津のジャンヌ・ダルクと言っても、会津城は陥落し、その後会津というのはとてもひどい目に会います。気の毒ですね。
この八重の桜で山場を迎えるわけですが、始まって5ヶ月経ってわかってきたことは、演技の上手な役者と大根役者がはっきり別れてきたということと、無用に美人美男をキャスティングしているということで、キャスティングとしてこの人を使った意味って何?というのが結構感じられないのです。ストーリーがすごく面白いのに、キャスティングと下手な演技がドラマの足を引っ張ってるように思うのです。
失敗していると思われるキャスティングを指摘しますね。
http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/cast/story06.html
山本家関連及び会津関連
長谷川京子と黒木メイサ
会津関連のキャスティングはだいたいみんな上手なのですが、この二人が突出して大根なのです。きれいだと思うけど、この二人を使う意味がわかんない。長谷川京子は、功名が辻で細川ガラシャをやったけど、その時は彼女が美人だったという歴史的な言い伝えもあるから良かったけど、このドラマでこの人達を使うのはどうか。
男はもっと酷くて新撰組の降谷建志は、ミュージシャンとしてはかっこいいと思うけど、このドラマではやたら目つきが悪いだけで、この人は斎藤一という人のことって勉強してないような感じがする。
ちなみにこの人が、本物の斎藤一です。このドラマで斎藤一をクローズアップするのは、八重の親友、貫地谷しほりが演じる高木時尾と結婚するから。もっと他にいたような気がするね。
この手でもっとひどいのは新政府軍の方。
西郷隆盛
大山巌
西郷さんにしても大山巌さんにしても、歴史的に言うとどちらかという笑いをとるタイプなんですよね。実際に見かけも西郷さんにしても大山さんにしても癒し系のルックスであって、いわゆるハンサムじゃない。ちなみに西郷さんと大山さんは従兄弟同士ですが、この二人にはそういうおもしろみがあったのです。だから、歴代の大河ドラマでのこの二人を演じる人たちはどちらかと言うと、コメディチックなところを見せていたし、僕はそれでよかったと思ってるんですよね。
岩倉具視にしても希代の陰謀家だし、孝明帝を暗殺したんじゃないかと言われているほどに、かなり悪役だった人物。実際に写真とか見ても悪党なんですよね。
でも、この悪党をどちらかと言えば善人の代表のような小堺一機が演じてる。
とても違和感を感じるのです。
しかもどの人たちも演技が下手で、痛い。特に西島秀俊、長谷川博己、綾瀬はるかがよく頑張っているのに、すごく重要なキャラクターなのに、この人達が出るとドラマの緊張感が崩れる。
今、あまちゃんがすごい人気だけど、あのドラマは下手な人はいないし、まずキャスティングにすごく説得性があるんですよね。この辺りが、八重の桜がいまいち盛り上がらないところなんじゃないかと思うのです。