このブログでは何度かご紹介をしているApple Musicですが、この新しい音楽サービスは音楽ビジネスの形態を根底から覆すもので、どういう商売の仕組みになっているのかわかりませんが、洋楽ファンには本当にたまらないです。ここ1ヶ月でもまた新しい音楽を柄で来たので、今回ご紹介します。
僕は個人的には演奏であれ、歌であれ、上手な人が好きですし、後はライブアルバムが特に好きなので、今回My Musicを振り返ってみると、それなりに傾向があって、今更自分のことながらおかしいです。そこで今回追加した音楽を早速ですがご紹介をします。
まずはプレイリストからですが、「はじめてのピンク・フロイド」と「ヴァン・ヘイレン:ベストオブサミー・ヘイガー」。
はじめてのピンク・フロイド
僕は、ハードロック系はかなり強いのですが、プログレッシブロックは固定観念があり、自らすすんで聴くということが昔はなかったんですね。でも、プログレッシブロックにも、それはもうすごい人たちばかりいて、それをもやもやしているところが気に食わないというような、いわば食べず嫌いなところもあり、ずっと避けていたことがありました。
でも、実際にピンク・フロイドとか聴いてみると、本当にいいし、圧倒的な音の空気感とメロディの良さと、演奏のうまさを相まって、思わず聴き入ってしまうところがあります。ただ、僕のピンク・フロイド歴は比較的に浅くて、きちんと聞くようになったのは「対」からなので、昔のピンク・フロイドのさかのぼって聴いてるという感じです。
ヴァン・ヘイレン:ベストオブサミー・ヘイガー
ヴァン・ヘイレンについては、デイブ・リー・ロスとサミー・ヘイガーがいた時と比較するのは面白いですね。フロントマンが違うだけで、バンドの個性がここまで変わってしまうというのは面白いです。
先日東京ドームでのライブを僕も見に行きましたけれども、デイブ・リー・ロスはエディがあれだけ上手なギターとは対照的に音程は狂っているし、メロディもわざと崩すしと、いわゆる荒唐無稽な感じなのです。ところが、サミー・ヘイガー在籍時のヴァン・ヘイレンというと、サミー・ヘイガーがきちんと歌う人ということもあって、エディのギターも雰囲気が違うんです。この辺りを聴き比べると面白い。エンタメ的に見れば、デイブ・リー・ロスの方が面白いし、音楽をじっくり聴くということになると、サミー・ヘイガーかなという感じです。
サミー・ヘイガーがいた時のライブ
Van Halen
Warner Bros / Wea (1994-10-26)
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ハチャメチャデイブ・リー・ロスのライブはこちら。
ヴァン・ヘイレン
ワーナーミュージック・ジャパン (2015-04-01)
売り上げランキング: 2,654
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次はMy Musicに追加したアルバムをご紹介します。
マイケル・ジャクソンの超名盤Thriller
僕は、あまりソウル・ミュージックは聴かないので、マイケルのこの名盤はずっと手付かずでしたが、このアルバムが無料でいつでも聴けるんだったら、聴きますというスタンス。Apple Musicの良い所は、買うまではないけど…と思っているアルバムでも、自分のライブラリーに追加できるところがすばらしい。
でも、30年ぶりくらいに聴きましたけど、ちょっと古い感じはしたね。さすがに懐かしくてうきうきしましたけどね。やはりスリラーは名曲でした。あと、エディ・ヴァン・ヘイレンが参加したビートイットも素晴らしい。
ローリング・ストーンズのライブを2枚ライブラリーに追加
今、もう一度ライブを見たいアーティストは誰?と聞かれたら、僕は思わずローリング・ストーンズの名前をあげます。彼らに関して言えば、演奏の上手い下手は全く関係ないです。圧倒的な存在感と、いくつになっても変わらないライブパフォーマンスは、本当に素晴らしい。僕はジャンピング・ジャック・フラッシュやサティスファクションのイントロを聴いただけできっとヘロヘロになると思う。こちらのライブも本当に素晴らしい。
Stevie Ray Vaughan Live at the Spectrum, Montreal.
僕もギタリストの端くれなので、スティービー・レイ・ボーンという人は、デヴィッド・ボウイのアルバムに参加した時から注目をしていたのです。ただ、注目をしていたけれども、お金を出してまで聴いたことのない人のアルバムは買うまでもないというスタンスでもあり、こちらも手付かずでしたが、先日Apple Musicの方からこれいいんじゃない?とサジェストされた時に、即効でMy Musicに追加しました。
聴いた感想は、さすがスティービー・レイ・ボーンという感じで、ブルースギターが本当に素晴らしい。ここまでギンギンにブルース・ギターを弾く人というのは珍しいくらいで、凄く泥臭いですが、ギター好きにはたまらないアルバムでした。
ひばりディスカバリー~北亜米利加の旅~ (Hibari Discovery-North America Edition)
美空ひばりは、正直僕の世代だと古いというところはあるんですよね。物心ついた時に「川の流れのように」を出して、その後亡くなってしまうというところもあって、あまり接点はなかったんです。
ただ、身近のボーカリストが自分のボーカルを高めるためによく聴くという話は前から聴いていて、昔からのファンの人には叱られるかもしれないけれども、そんなにうまいのかねと正直思っていたんです。たまたま、こちらもApple Musicからこのアルバムを薦められて、聴いたのですが、やっぱりうまかったです。僕が年齢的に美空ひばりの音楽を受け入れられるようになったところも大きいのかなと。愛燦燦(あいさんさん)とか本当に素晴らしい。
音楽の素晴らしさを知るには、Apple Musicは本当におすすめ
以上、ここ2週間ほどのMy Musicに追加した音楽のご紹介です。先日、このことをあるコミュニティで発言したら、音楽は狭く聴くものだということを言ってる人が言ってる人がいましたけれども、僕はなんて不幸な人だと思いましたね。やはり、いいものは演歌だろうがハードロックだろうが、ジャズだろうが、ソウル・ミュージックだろうが関係ないと思うのですよ。
例えば、テンションを上げるときには、ガンガン迫ってくるような音楽がいいけれども、疲れている時にそれはキツイですよね。そうすると、どういう系統の音楽がいいのかということは、色々聞かないとわからない。
もちろん、僕も昔は彼のように音楽を狭く聴くような人間でしたから、彼のいうことはよく分かるんです。でも、もう少し気持ちを広げて音楽を受け入れられるようにすると、良い物を吸収できるんですよね。
Apple Musicの良さは、月1000円を払えば、自分の聴きたい音楽が何でも聴けるというところです。僕が今回自分のライブラリーに追加した音楽は、僕の昔を知っている人が見たらびっくりするでしょうね。でも、いろいろな音楽を聴けば、いいものが苦手な分野にもあるし、いいものはいいという感受性が自分に未だにあるということを発見出来たことも凄く嬉しいのです。