iPadを持ってると、今更ながら便利。僕はiPadミニを愛用しているけど、何か見たりするのであれば、パソコンなんかよりもずっと便利だ。今やパソコンが売れないということになってますが、それ以上簡単で安いハードがあれば、そのほうがずっといい。パソコンなんて会社で使えばいいんだから。
で、iTunesで「マーガレット・サッチャーー鉄の女の涙」をレンタルして、昨日はランニングをしながら40分ほど見て、今日も移動中にその続きを見て、感動してみてました。先日サッチャー首相は亡くなられましたけど、僕のイメージとしてもイギリスを復活させた人というイメージが強い。
僕の51年の人生において、歴史的な事件というと、ソ連崩壊。今の時代だとかつてそういう国が存在したということになっているけど、僕の世代なんかだとリアルタイムでソ連という国があったということを知っているし、我々の親の世代にソ連は日ソ不可侵条約を破って、参戦したということで、ひどい国であるというイメージがずっとあった。
当時は社会主義陣営は、東側という言い方をしていて、その象徴になるのがソ連でありベルリンの壁の崩壊だった。西側というか日本からこれらの国を見ていると、非常に閉鎖的な国家群であるというイメージも強かった。亡くなったけどアメリカのレーガン大統領は、ソ連をして悪の帝国と言ったのは、随分踏み込んだ表現だなと思ったけど、我々自由主義陣営の国民から言わせてもらえば、やはり言い得て妙な表現だった。
その社会主義陣営が崩壊をしたのは、ソ連にゴルバチョフが登場したということが大きいし、もうあの時ああいう体制がうまくいかなくなっているので、国を維持していくためには開放路線を撮らないとダメだということを鮮明にしたのがゴルバチョフ。そのゴルバチョフを最初に評価した西側の指導者がイギリスのサッチャー元首相で、彼は信用ができるといって、悪の帝国と言ってはばからなかったレーガン大統領を引きあわせたのは有名な話です。
このサッチャーさんという人は、10年以上イギリスの首相をつとめたという以上に、女性として初めてイギリスの首相になって、当時ボロボロだったイギリスを復活させた人で、間違いなく世界史に名前を残す女性だ。そのブレない姿勢は鉄の女と言われた。
この映画はサッチャーをメリル・ストリープが大熱演していて、さすがという感じなのです。どのあたり流石なのかというと、一人の人間が政治家となり、更にはイギリス初の女性首相となり、その責任が両肩にのしかかり、思い悩むところは確かにこういう状況は絶対にあったんだなと思いながら、この映画を見ました。
色々と本を読んでいると、晩年のサッチャーさんは、自分の旦那さんが亡くなったこともわからなくなってしまったそうで、それはやはり激動の10年がサッチャーさんを蝕んだんだと思いましたね。彼女の盟友だったレーガン大統領も、晩年はアルツハイマーになったという話を聞きましたが、よほど大きなプレッシャーが大きく影響した気がする。
この映画を見て想うのは、日本の女性の政治家でサッチャーさんになり得る人はいるんだろうかと思ったんだけど、一番近い人は、社民党の土井たか子さんだったと思うね。今は年齢が年齢なので、引退されちゃったけど、その後日本においては優れた女性政治家というのはいません。
育ちの良さという点では、野田聖子さんは好きだけど、後は人格的におかしい人が多い。片山さつきなんかは
ルックスでどうのこうの言うつもりはないけど、こういう人なんですよね。やっぱり邪悪なんだよね、この人は。鬼ババアってこういう顔をしてるんじゃないかって思うね。上昇志向が強すぎて気持ち悪い。民主党にしても蓮舫とかいますが、この人も片山さつきよりは美人だけど、あまりにもメディアを意識しすぎてて、こちらもだめ。福島みずほは、完璧にずれ切ってるから、この人は早く引退して欲しい。田中真紀子も、あの田中角栄の娘が選挙の落ちるというのはよほど深刻な話だし、あの人の場合は、仕事自体が出来ないからね。おもろいおばはんだけど、無理。
消去法的に考えると、野田聖子さんしかいない感じがしますが、サッチャーさんになり得るかというと難しい。
サッチャーさんが優れていたのは、政治家として哲学をもっていたということだと思うのです。自分のスタンスはこうあるべきだということが明確であったために、政策がぶれなかった。それをイギリスの国民が支持して10年政権が続いたんだと思うね。
日本の場合は、露骨に親米政権にならないと、長期政権が見込めないというのが切ない。特に戦後の場合長期政権と言えば吉田茂、佐藤栄作、中曽根康弘、小泉純一郎の4人だけど、この4人に共通しているのは、アメリカに魂を売っているということなんです。例えば小泉総理は、郵政の民営化を大騒ぎしていましたが、これだってアメリカから郵貯マネーを世界に開放しろということですからね。そういうことをマスコミは全く報道しない。
民主党があの為体だったし、維新の会もあまりにも無知で、勝手なことを言ってる集団だし、なかなか政治には期待ができなくなって悲しい。日本にサッチャーが登場するのかと言えば、これはあるとは言えない。