2013年7月17日水曜日

参議院選挙のこと

今朝の日経新聞のトップに与党過半数を大きく超すという見出しが、目に入って来ました。国民が自公政権の評価を肯定し、その結果でしょう。それほど民主党政権はひどかったということですね。この政党は一度解党して、新しくならないと政権奪取はむずかしいんじゃないかと思うね。


日本の内閣で長続きした政権というのは、
  • 吉田内閣
  • 佐藤内閣
  • 中曽根内閣
  • 小泉内閣
の4つ。この内閣に共通しているのは、アメリカに強力に支持されている政権だということだ。最近で言えば、中曽根さんはロンヤスと言って、レーガン大統領との親密度が話題になりました。小泉さんはアホのブッシュ大統領とすごく仲が良かった。日本のマスコミは、アメリカの大統領と日本の総理大臣が仲がいい!と大騒ぎをしてましたが、要は日本の利益をアメリカに開放してるわけですから、それはアメリカも喜ぶわけですよ。つまり、日本の内閣というのはアメリカの言うとおりやっていれば、政権も長続きします。

もっとわかりやすいことを言えば、小泉さんが郵政の民営化は、日本の郵政マネーをアメリカの金融に開放しなさいということです。それを小泉さんは必死でやろうとしたということもあって、アメリカは小泉さんを大々的に支持をしたわけです。

この逆の例は田中角栄さんの例がわかりやすい。田中元総理はエネルギー政策として独自のやり方をしようとしました。つまり、アメリカ依存ではなくて他の国からもエネルギーを引っ張ってこようということです。これがアメリの石油メジャーの尻尾を踏んでしまい、その結果がロッキード事件。亡くなった早坂さんの本を読めば、ロッキード事件のことが書かれているけど、まさしく謀略で、これによって田中さんは命を縮めたと言っても過言ではありません。

安倍さんは、小泉政権の後継であり、そもそも岸信介元総理の孫でもあります。この岸という人自体が、A級戦犯でありながら、復権して総理となり、日米安保条約をまとめて、退任後も権力を握ったのは、彼がCIAに自分を売ったからで、それはあらゆる本に書かれてある。さらに言えば、読売新聞の正力松太郎がCIAのエージェントだったということは有名な話で、岸はその正力松太郎とタッグを組んで日本の政治を壟断した。

安倍さんはこの選挙で勝ったあと
  • 自衛隊の国防軍への変換
  • 原発の再稼働
  • 憲法改正
  • TPP
を実行するでしょうね。国防軍に関してはアメリカから更に武器を購入するだろうし、原発だってアメリカのメーカーを使う。TPPは僕は賛成だけど、これもアメリカの商売する領域を広げるための政策の一環なわけで、これでますます日本は右傾化するだろうし、小泉さんの時の格差社会が明確化すると思うね。それを良しとするかどうかの選挙ですよ、今回の参議院選挙は。

ただ、じゃあ、民主党に入れようかということになると話は全く逆で、鳩山、菅、小沢の3人のせいで日本が一気にダメになってしまったということを考えると支持しがたい。しかも、民主党代表選の時に、小沢の傀儡でもかまわないとした海江田万里にしたということで、これはもうダメということで、党首力という点でも他の野党にさえ勝てない。

日本維新の会は極右政党だし、みんなの党も、渡辺さんが意固地過ぎて、政権を担おうとする意識が感じられない。生活の党、社民党、緑の何とかはこの選挙で消滅して貰いたい。政治に関して言うと今ほど困ったことはありません。